19/20 プレミアリーグ第37節 VSリバプール(A)

 こんにちは、ちぇる熊です!

 今回は日本時間7/23(木)4:15キックオフ。プレミアリーグ第37節VSリバプール戦のレビューをやっていきたいと思います!

 

 今回の試合について

 今節を含めプレミアリーグは残り2節。3位から5位までの3チームで残り2枠のCL圏内を争い、6位のウルブスはEL枠(5位)を狙える勝ち点である。非常に混戦とした争いの中、チェルシーは勝ち点1でも獲得できれば来季のCL出場権を得られる状態での試合だった。そのため相手は今季プレミア覇者のリバプールだったが、なんとしても勝ち点が欲しい試合だった。

 

スタッツ

 今節のスタッツを以下にGoogleさんの検索結果から引用させていただきます。

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まずチェルシーオフサイドが多い。これはリバプールの巧みなラインコントロールにより取らされたものだ。またチェルシーコーナーキックを一本も取れていない。

それ以外の点ではほぼ互角だがこの結果になったことに王者の強さを感じる。

 

良かった点 

プリシッチの圧倒的な個の力

四人抜きや胸トラップからの反転シュートなど2得点に絡む非常にレベルの高いパフォーマンスを見せていた。

前線3枚の早い交代

解説のベンさんもおっしゃっていましたが、前を3枚替えすることで最終節へ向けての交代だと感じられました。この交代の意図について真意は分かりませんが、戦術的な交代とは考えにくい。投入後の結果もプリシッチが際立っていたために起こったことだと考えられる。そのため前3枚を休ませる意図の交代だったとすると、休息という面では良かった点と考えられる。

 

悪かった点

サイドで数的有利を作れなかった

マネ、ケイタのカバーリングの早さから右サイドで3対2の状況を作り出しにくかった。

1失点後の集中力の切れ

前半立ち上がりの内容はチェルシーがボールを握る展開だった。しかし、失点後FAカップ疲労と重なり、集中の糸が切れたように攻守両面において質が落ちてしまった。

セットプレーの守備

ほとんどの選手がボールウォッチャーになるシーンがあった。また3失点目やその前のシーンでは、リース・ジェームズがマークを見失うことがあった。

マウントの左サイド固定

マウントは左サイドから中央に流れてきた時にボールをもらうと非常に相手の脅威となれる。しかし、今節では中央に流れてくることが少なく、WGの位置でボールをもらうことが多かった。マウントは左足でのクロス精度が悪いため、縦に突破することが少なく相手も中のケアをする。そのため中に切り込んでも止められることが多く、縦に突破しても本来の持ち味を生かすことができない(これはハドソンオドイも同様である。)。

 

このブログでは戦術的なことやポジショニングのことを良い点、悪い点として挙げているが、今回ばかりは「個の力」、「チームの熟練度」を挙げざるを得ない内容であった。数少ないチャンスを決めきり、状況を打開できる個人技。そしてクロップ政権5年目の戦術浸透度の差は大きかった。今節は準備された3バックというよりかは調子が良いため継続された形である。そのため前試合との対戦相手の違いを考えてみる。

 

前試合(マンU)との違い

ディフェンスラインからの質の高いボール

リバプールは最終ラインからのフィード、くさびやクロスの質が全て高い。そのため前に出ると裏に走られたり、アーリークロスから一発でやられてしまうことがある。なのでマンU戦のように前線からパスコースを遮断する守備は一本で裏に通され無効果されてしまう。

中盤の選手が出し手ではなく受け手

マンUは中盤の選手が出し手となるため中盤の選手へのパスコースを防ぐポジショニングだった。今節のリバプールはWGやSBが出し手となり、空いたスペースに中盤の選手が飛び込むことが多いため前回と同じマークでは中盤の選手に負荷がかかりすぎる。

WGは目一杯まで幅をとる

マンUのWGは比較的ストライカータイプが多く、中に絞り気味だったのに対し、リバプールのWGは幅をしっかり取り、そこで受けてドリブルを開始する。そのため前回のように左右のCBが対応すると、中が疎かになり中盤の選手が入り込むスペースを与えることになる。

対戦相手のコンディション

前回のマンチェスターユナイテッドは中2日、今回のリバプールは中6日であった。またチェルシー側は前試合において中4日、今節は中2日であった。そのため、自チームのコンディションと相手チームのコンディションに大きな差があった。

 

次戦に向けて

チェルシーの次の試合はプレミアリーグ最終節!試合は日本時間で7/27(月)0:00キックオフ。対戦相手はくせ者であるウルブスであり、舞台はスタンフォード・ブリッジである。相手は得失点差により厳しいところがあるが、最終節次第では5位になる可能性を残しているため難しい試合になるだろう。

引き分け以上で自力での来季CL出場を決めることができる。もしくは他会場のマンチェスターユナイテッド対レスターの試合がユナイテッド勝利の場合のみ、無条件で来季CL出場が決まる。現在4位につけておりまだ優位に立っているが、油断せず気を引き締めたプレーに期待したい。

・リーグ戦での前回のウルブス戦は3バックで勝っているため、再び3バックで臨む可能性もある。

 

最後に

 最後までお読み頂き本当にありがとうございました!今節は本当にリバプールの強さを感じさせられる試合でした。前半はチェルシーが3失点もするような内容ではなかったんですが、決めるところをしっかりと決めきる力を肌で感じさせられました。しっかりとCL出場を決め、良い形でシーズンを終えて欲しいですね!

 もしよろしければスター、コメントの方もよろしくお願いします!

 

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