~監督も驚いた3バックの適応~(VSマンチェスターユナイテッド)(FA杯)

こんにちは、ちぇる熊です!

今回は前回のブログで紹介したマンチェスターユナイテッド戦での3バックについてまとめたいと思います!

 

 

ランパード監督の言葉

 ランパード監督は試合後のコメントで「チームを誇りに思う」と述べ、更に「今日の試合で彼ら(選手)が見せてくれたもの以上のものを望むことはできない。」とまでコメントしている。それだけ一試合通して素晴らしいパフォーマンスを見せていた。また久しぶりに採用した3バックがここまで機能したことに驚きの様子を示していた。

 この表現だとあまり策のない3バックだったのかとも思われそうな表現だが、考えはあったがそれ以上に内容が良すぎたという風に私は捉えたい。

 

メリット

サイドの数的優位を作りやすい

 これは右サイドに限った話ではあるが、WGのウィリアン、WBのリース・ジェームズ、右CBのアスピリクエタの3人がサイドからの崩しを行い、相手は基本配置でサイドの人数は2人、中央からのサポートが来るまでは数的優位を作ることができる。そのため比較的フリーな状態でクロスを上げることができ、そしてこの3人はクロス精度が良い。また左WBに入っているマルコス・アロンソ、CFに入るジルーもしくはエイブラハムは背が高く空中戦に強い。そのため、右から左への攻撃はチャンスになりやすい。

 

両サイドのCBにスピードがある

 4バック時にはSBを務めるアスピリクエタはもちろんのこと、CBのリュディガーもスピードのある選手だ。両サイドのCBは相手WGと対峙することが多いためスピードが求められる。そのためWGにも対応できるCBがいることは3バックを行ううえで大切であり、それ相応の選手がいる。

 

リュディガーは左足でも蹴れる

 左に配置された際、右足(中央)側にボールを置くことは危険である。そのため、左足でボールを扱う場面が出てくるが、リュディガーは左足でも正確性を求めることは出来ないが危機回避することは可能である。現在左利きのCBはいないため、これだけでも十分大きなことことである。

 

リース・ジェームズとマルコス・アロンソはWB向き

 リース・ジェームズとマルコス・アロンソサイドバックとしては守備力に物足りない所があるが、WG、サイドハーフとしては突破力に欠ける。リース・ジェームズはクロス精度が高く、マルコス・アロンソはシュート力があり素早いアーリークロスが得意である。そのため彼らはWB向きである(マルコス・アロンソはコンテ政権時にもWBとして活躍していた。)。

 

失点が多く不安な守備を量(人数)でカバーすることができる

 今シーズンに関して、とにかく失点数が多い。順位表を見てみると、トップ10の中で失点数はワーストの49である。シーズン通して安定しない守備であるが、CBを3枚並べることで相手の攻撃スペースを潰すことができる。一時的な措置ではあるがデフェンスの質を量でカバーすることができる。

 

デメリット

中央のズマが不安

 ズマは身体能力の高さから空中戦に強く、攻守両面でセットプレーでの活躍を期待できる。だが、ボール回しの面では慌てられる面が多々見られ、足下がやや不安である。また、両CBと比べ、足が速くないため裏を取られやすい。

 

リース・ジェームズの調子にムラがある

  3バックを使用する際、基本的に右WBにリース・ジェームズが先発入りする。だが、リース・ジェームズはまだスタメンとして使うには安定感に欠けると思える。前試合でのパフォーマンスレベルは高かったが、あまり良くない時も見受けられる。良いときは守備での強度が固いが、悪いときはチェックが甘い印象である。クロスの精度は比較的いつでも調子が良い印象のため不安な点は守備面での強度である。

 

ダブルボランチにかなりの運動量が必要

  サイドには人数がいるが中盤の守備において対応する選手は基本ダブルボランチの2枚である。押し込まれた際は全体が引くことが出来るが、カウンターや鋭い縦パスを通された際はダブルボランチのみでの対応となる。前試合ではコバチッチがかなり疲労していたように見えることからも運動量が必要なことが分かり、少なくともどちらかには交代枠を使うことが望ましい。

 

守備の控え

 先にも述べたように、ダブルボランチにはかなりの運動量が必要になるため交代要因がいた方が良い。だが、カンテ、ギルモアを共に怪我で欠いているため中盤の控えに守備的な選手がいない。そのため、多少の疲労がみられてもすぐに代えることに抵抗が生まれてしまう。

 

最後に

 最後までお読みいただきありがとうございました!本日は試合レビューではなく、戦術面の紹介をさせていただきました。このように取り上げられるものがあれば、今後も戦術のみを取り上げたブログも書いていきたいと思います!また、今回挙げさせていただいたメリット、デメリットは共に現時点で考えられることです。なので怪我人や今後の移籍状況から新たなメリットも生まれれば、デメリットもでてくると思います!

 もしよろしければスター、コメントの方もよろしくお願います!

 

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